후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
ぱちぱちぱち、私らは拍手喝采した。
怪我はないか! 怪我はない、一つも刺されなかった。それで諸君、その巣を早く風呂敷へ包んでくれ給え――蜂どもが眼をさまさないうちに何処か遠くへ逃げなければならない。愚図々々していると、蜂群の大襲撃を受ける恐れがある。逃げろ逃げろ、という騒動だ。
よし分かった。大男の論愚は直ぐ上衣を脱いで巣をこれに包み、大根畑の方へ走り出した。続いて斜酣が上着、シャツ、ズボン、股引を抱えて真っ裸で、畔道を駈けはじめたのである。
びっくりしたのは、近くの畑に仕事をしているお百姓さんたちである。さきほどから大の男が四、五人、しかもそのうちには白に髭をはやしたのもいる。それが、どれもこれも天の一角を睨め、何か気狂いのような叫びをあげながら畑の中を走っている。そして、最後には芒原のなかで、叫喚の声をあげていたと見るうち、上着を脱いで駈け出したの、猿股一つで飛び出したの、それに続いて異様の風体のものが、枯芒のなかからよろめき出した。
不思議、奇っ怪に思うのがほんとうなのである。たちまち十人あまりのお百姓さんが何だ何だと言って私達のそばへかけつけた。