후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうえいふんか
宝永噴火
岡本 かの子
岡本 かの子의 宝永噴火(ほうえいふんか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,505자 · 62화면
第二の心象を、よし私は人々によって病的神経のなす聯想的幻覚だと指摘せられようとも私に取って、この時ほど私は生れて真実に迫った気持になったためしはないという記憶を打ち消すわけにはゆかない。それだけ慕わしい心験でもあった。もしこの聖者がこういう心験を絶えず持ち続け、或はより以上のものを得たというなら、私に取ってこの聖者は幸福の敵である。なぜならば私の持つ普通の幸福を土灰にし去り、世にあり得べからざる幸福をちらと覗かせて、私の現実生活に対する情熱を中途半端なものにしてしまったからである。その点からも私はこの聖者を、突きとめなければならない。突き止めてこの聖者から、世にも稀な幸福の秘訣を奪い取るか、でなければ、それが偽物であるのを観破して私の夢を安らかにし度い。
貞享二年十二月二十五日、聖者白隠は駿河国駿東郡原駅で生れた。家柄は士筋の百姓であるからインテリの血は多少流れている。時代は徳川将軍綱吉の世で、寵臣柳沢吉保を用い、正道はやや偏頗放縦に流れかけて来た頃だが、そのようなことは私には関わりがない。ただ生れた聖者は頭が大へん大きい子であったらしく、生れて十二ヶ月以上も経ったのに歩けなかったということは私に耳よりな記録だ。