후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうえいふんか
宝永噴火
岡本 かの子
岡本 かの子의 宝永噴火(ほうえいふんか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,505자 · 62화면
慧鶴も多少修業を積んだお蔭で、そのくらいの推測は出来るようになった。この目準があるものだから、いくら老僧たちが嘲笑的な態度を執ろうとも最後には彼等の胡散の誘惑から免れて初一念が求むる方向へと一人とぼとぼ思念を探り入れて行った。かくて彼は求道の旅の範囲をだんだんに拡大して行って翌年宝永三年には若狭の国までも足を伸ばし、それから四国へも渡って松山の寺に止宿を頼んだりした。もっともこの松山入りは学費の関係からでもあった。彼に僧として修業の費用を送っていたのは彼の母であったから母亡き後はとかく学費にこと欠いて来た。そこへ伊予の松山の城下は富裕の評判高く行乞に便利であるところからしばらくそれを便って落着いたわけである。
ある日、慧鶴は在家の法事によばれて行き、役目をしまったあと、その家の珍蔵の大愚和尚の書軸を見せられた。文字は、うまいとも拙いとも批評に上せられぬような法外な字であった。しかし、その形の儘でいうにいわれない生命の力が徹ったところが感じられた。果して解脱はあるものである。そしてこれを掴んだものは、もう人工的の美醜良否は没交渉となるのであろう。そう感じた慧鶴は寺へ戻ると今まで、まだ未練で伴い携えて歩いていた趣味的のもの、教訓的のものそれ等の所持品を卵塔場へ持出してみんな焼いてしまった。