후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうえいふんか
宝永噴火
岡本 かの子
岡本 かの子의 宝永噴火(ほうえいふんか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,505자 · 62화면
そして家へ帰ると数日間一心不乱に経を唱えたうえ、もうこのくらいなら大丈夫だろうと火箸を焼いて股に当てて見た。股は焼け爛れて飛び上るほど痛かった。岩次郎は落胆した。
岩次郎が、いよいよ肉体的な恐怖に襲われ、専門の僧になって、その解脱を図ろうとしたのは十五歳の時だった。今まで、どうしても出家を許さなかった両親も、あまり少年の必死な望みにとうとう我を折った。村の松蔭寺で単嶺という老僧を師匠に頼んで、岩次郎を剃髪させた。これに較べて私は十五歳の娘時代は何にも思わなかった。ただ人々が痛みどころがあると揉んでその患部に貼る朝顔の葉を何か好もしいものに思い、痛みもないのに額などに貼りつけ、草汁の冷たさを上眼になって味わった。
岩次郎がいよいよ剃髪して慧鶴という法名を受け、修道僧として出発したときの誓いはこうである。「肉身のまま火も焼くこと能わず、水も溺らすことの出来ない威力を得るまでは、どんな苦労でも修業は絶対に止めまい」と。こういう決意に私はあまり興味がない。誰だって、生物の肉体に対する自然の気まぐれな浸蝕作用に対し、不損不滅の肉体を持ち度いと希う本能は持って居る筈だけれど、よほど原始人のままでこの本能慾が取り残されているのでなければ、特別にこういう慾を起すものではない。