후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
先は、あらあら。
母より
雪子どの
末筆ながら旦那様へ宜敷御申訳くだされたく、御頼申上げ※。又、御近所へは何も進げる物なきゆえ、何卒々々よろしく御伝え下されたく候」
お雪はしばらく生家へも書かなかった。この母からの便りは彼女に種々なことを思わせた。お雪は、母の手紙を顔に押当てて、泣いた。
「どうしてそう家が面白くないんでしょうねえ」
こうお雪は夫の傍へ子供を抱いて来て、嘆息するように言った。奥の庭の土塀に近く、大きな李の樹があった。沢山密集って生った枝からは、紫色に熟した実がポタポタ落ちた。三吉は沈思を破られたという風で、子供の方を見て、
「なにも、俺は面白い家庭なぞを造ろうと思って掛ったんじゃない――初から、艱難な生活を送る積りだ」
「でもこの節は毎日々々考えてばかりいらっしゃるじゃ有りませんか」とお雪は恨めしそうに、「ああ、家を持ってこんな風に成ろうとは思わなかった」
「じゃ、こうだろう、お前のは平素芝居でも見られるような家へ行きたかったんだろう」
「そう解っちゃ困りますよ。芝居なんか見たか有りませんよ。直に貴方はそれだもの。なんでも私の為ることは気に入らない。