후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
いよいよお房は烈しく泣いた。時には荒く震える声が寒い部屋の壁に響けるように起った。母が怒って、それを制しようとすると、お房は余計に高い声を出した。
「ねんねんや、おころりや、ねんねんねんねんねしな……」とお雪は声を和げて、何卒して子供を寝かしつけようとする。お房は嬉しそうな泣声に変って、乳房を咬えながらも泣止まなかった。
「母さんだって、眠いじゃないか」
と母に叱られて、復たお房はワッと泣出す。終には、お雪までも泣出した。母と子は一緒に成って泣いた。
「どうしてあんなに子供を泣かせるんだねえ。あんなに泣かせなくっても済むじゃないか」
とお雪は下婢の前に立って言った。隣家では朝から餅搗を始めて、それが壁一重隔てて地響のように聞えて来る。三吉の家でも、春待宿のいとなみに忙しかった。門松は入口のところに飾り付けられた。三吉は南向の日あたりの好い場所を択んで、裏白だの、譲葉だの、橙だのを取散して、粗末ながら注連飾の用意をしていた。
貧しい田舎教師の家にも最早正月が来たかと思われた。三吉は、裏白の付いた細長い輪飾を部屋々々の柱に掛けて歩いたが、何か復た子供のことでお雪が気を傷めているかと思うと、顔を渋めた。