후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면
名人文楽
一字一画を楷書でいくいわゆる本格の落語家には、気の詰まるほど陰性の芸風の人が多い。反対に、華やかないわゆる「人気者」と称せられる落語家手合いは、描写がなく、心理の運びも拙劣で、どうかすると、雌雄の区別さえつかない人が少なくない。
これを人生にたとえるなら、前者は糠味噌臭い世話女房で、たしかに貞節そのものではあるだろうが、亭主野郎の晩酌の味を決して愉しくさせてはくれなかろうし、後者は逢いつ逢われつしている間こそ無責任で面白かろうが、しょせんは気紛れの浮気おんな、野に置け蓮華草のそしりはまぬかれない。
夫に仕えて貞節専一、しかも紅白粉の身だしなみよろしく、愛嬌こぼるるばかりの世話女房なんてのが、もしあったならば、およそこの人生は万朶の花咲き匂う。芸の世界においても両者を兼ね備えた、つまり本筋にして眉目麗しく華やかであるなどという人材の登場は、何十年にいっぺんしか約束されない。すなわち「名人」の名のいたずらに存しながら「名人」の実の容易に現れざる所以である。
しかるに、だ。現下東西落語界を通じて我が桂文楽は、まさしくそうした何十年にいっぺんという、尊いまたとない存在である。