후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면
忘れられない痛ましい思い出は、帝国ホテルで松井翠声君が仏蘭西から帰朝した歓迎会が華やかにひらかれた席上でのことだった。私は徳川君にはもう別懇で(ばかりか半年後、東京を売って漂泊の途に上る時は同君と金語楼君とに旅費その他を恵まれた!)いたけれど、松井君には、この会でが初対面で、同君はその頃私が第一次「苦楽」誌上へ松井君のお祖父さんである先々代五明楼玉輔の自作人情噺「写真の仇討」についていささか書いたので、あなたによって祖父のことをいろいろ教えられたとにこやかに語られたことを記憶している。思えばあの頃も今日も少しも変わっていない若い若い松井君ではあることよ! 小山内薫氏がテーブルスピーチをされ、他に東健面、鈴木伝明、英百合子君らがいたように覚えている。三代目小さんは、この歓迎会の余興に来て「高砂や」を演り、いまだ前の謡のけいこの内に突如終わりの御詠歌をうたい出し「親類一同が婚礼に御容赦」と落ちを言ってさっさと下りて行ってしまったのである。多くの聴衆は夢中で拍手していたけれど、私はあんなにヒヤリとさせられたことはなかった。同時にあんなに暗いさびしいはかないものを感じさせられたこともまたなかった。