일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면

아오조라 문고

今輔君は今のような沢潟屋張りの声で、開口一番、「魔子ちゃんも上京してまいりました」とぐっと客席を睨み廻したので、一面すこぶる気の弱いところもある私は、たいていびっくりしたこっちゃない。魔子ちゃんとは、その前々年惨殺された大杉栄の遺児だったからである。それぞれが一席ずつ演ったあと、大喜利には全員がズラリ高座へお題噺のよう居並んで、各自五分間ずつの落語協会大幹部の弾劾演説、あるいは憤りあるいは叫び、怖しくもまた物凄しと大薩摩の文句をそのままのすさまじさを顕現した。あれが大正十四年、私の二十二の秋だったから、あれからちょうど今年で二十三年経つ、二十三年の歳月は今では正蔵君をも、今輔君をもそれぞれ両派の大幹部として落ち着くところへ落ち着かせてしまっているが、つわものどもが夢のあと。今や往時を顧みて、両君の感慨は如何。

ところで私の方は、この時宝塚の女優と別れたのが原因で、西下放浪加うるにその前後、いかんとしても寂しさの棄てどころがなく、たいていもうやけのやん八になっていたので自ら文学の世界を放棄する(にも何にもお恥ずかしい話だが、てんで身心めちゃめちゃになってしまっていたのだった)と、落語家として出発することを堂々世間へ発表してしまった。