후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면
小文枝没して数年の今日この頃、その得意とせる「三十石」レコードを聞けば、冒頭、船頭のぼやきわめける一節に曰く、
「この頃は岡蒸気にばかり、我も我もと乗りゃあがってこつとらは風呂屋の煙突を見たかてむかつくのや。ケムの出たるもの見たら、ムカムカムカムカしてかなわんがな」云々。
――これ小文枝の独創なるや、前代名人の創作なるや、元より知らねど、明治初年の三十石風景、まざまざ見えて歴史の匂いいと愉しからずや。
亡小文枝を、何かにつけてこの頃せつに回想する所以のものかくのごとし。
「らくだ」
かつて私は「らくだ」について、左の一文をしたためたことがある。
「三代目小さんが『らくだ』は、京師の名人桂文吾写しのきわめつけなりしが、実体なる紙屑屋のしだいに杯一杯と酔い募りゆくあたり、思い出すだに至宝なりけり。
『うちへ帰れば餓鬼が四人もありやして、ヘイ……毎朝、飯ン時なんぞは飯粒だらけの中でおまんまを食べるんで』
と、いまだ酔わざる以前の紙屑屋が述懐には市井落魄の生活苦滲みていみじく、後段、落合の火葬場へらくだの死骸を運ぶくだりにては、
『田圃だと思えば畑、畑だと思うと田圃という、いやな道だ。