일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さむはし

寒橋

山本 周五郎

山本 周五郎의 寒橋(さむはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,416자 · 36화면

아오조라 문고

「お孝、どうした、どうしたんだ」

こう呼ばれて我にかえると、自分が良人に抱き起こされていた。お孝は頭を振り、笑おうとした。なんでもないのよ、こう云おうとして、抱いている良人の手のぬくみを肩に感じたとき、蛇にでも触ったように、総身を震わせ、叫び声をあげて良人の手をすりぬけた。

「――お孝、いったいどうしたんだ」

「あっちへ、……あっちへいって、……なんでもないの、あたしだいじょぶよ、……あっちへいって」

全身の震えで揚板ががたがたと鳴った。時三は暗がりのなかでじっとこちらを見つめていたが、やがて黙ってお勝手を出ていった。

それからお孝の苦しみが始まった。その苦しさは肉躰的なもので、まず嘔きけが起こり、ついで胸を搾木にかけられるか、ひき裂かれでもするような気持になる。眼の前が急にまっ暗になり、息ができなくなり、そのまま気が狂ってしまいそうな感じにおそわれる。

「――ああ、……ひどい、……あんまりひどい」

肩で喘ぎながら呟いて、身もだえをして、誰にも見られないところへいって泣く。

「――なによ、このくらい、ざらにあるこっちゃないの、平気じゃないの」

泣きながらこんなことも云ってみる、しかしそう云いながらまた身をもだえ、転げまわって、絶叫したいような衝動に駆られるのであった。