후리가나로 읽는 일본 고전
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かんえいあいあいがさ
寛永相合傘
林 不忘
林 不忘의 寛永相合傘(かんえいあいあいがさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,530자 · 15화면
「おい、安斎。」
と言いかけるが、やっぱり、
「何だ。」
という相手の声で、たまらなく不愉快にされる。で、いらいらしているうちに、二人の息づかいがたがいの耳の近く荒くなって、足がだんだん早くなって、甚吾と十郎兵衛、雨のなかを光妙寺の墓地へ駈けこんだ。こうなってはもう仕方がない。
ぼうんと傘を捨てる。同時に、きらり、きらりと抜きつれた。手腕は互角。厄介な勝負だ。
「やあ!」
「やあ!」
「どこだ。」
「ここだ、ここだ。」
とにかく、おそろしく念の入った話しだが二人は休んでは斬り合い、斬り合っては休んだものとみえる。一晩じゅう順々に拇指や鼻の先や横っ腹を、かわるがわる落したり削いだり抉ったりし合ったのち、翌朝人々が二人を発見した時には、甚吾は十郎兵衛の着物の布で繃帯してもらって、吃ったまんまの顔、十郎兵衛は十郎兵衛で例の薄笑いを浮かべたままで、二人じつに仲よく死んでいた。
しかし、勝負はあったのである。
地上の甚吾の手が刀から離れていたに反し、十郎兵衛の指は五分ほど柄にかかっていたというので、尾張藩の侍たちは嬉々として、またしても安斎十郎兵衛嘉兼のほうへ軍配をあげたものだ。