후리가나로 읽는 일본 고전
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てらだとらひこのついそう
寺田寅彦の追想
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 寺田寅彦の追想(てらだとらひこのついそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,683자 · 40화면
そしてその第二号に先生の傑作の一つである『鼠と猫』が載っていた。
丁度その頃、改造がアインシュタインの相対性原理を、ジャーナリズムの題目として採り上げ、それが時流に投じて、相対性原理が流行し始めた。少数の物理学者にしか理解出来ずまた知る必要もないような理論物理学の第一線を行く理論が、銀座や新宿はもちろん、地方の都市の隅々にまで流行したというのは、嘘のような本当の話である。そういう風潮にも少しは動かされたのかもしれないが、その翌年の春、高等学校を出ると、大学の物理学科を志望した。
寺田先生は、この大正十一年の春から、時々学校へ出て来られた。そして気象学の講義と、気象演習とを担当されたのであるが、まだ身体の方が充分でなかったので、ほんの講義や演習の時間だけしか学校へ出て来られなかったらしい。それで新しく入学してまだ大学の勝手もわからぬ私たちは、殆んど先生の姿をみることもなかった。
先生の姿をぼつぼつ大学構内で見受けるようになったのは、その翌年、私たちが二年生になった頃からである。春も半ばをすぎて、世の中の人たちが皆軽装になった頃でも、先生は裾長いオーバーを着て、瓢然として構内を歩いて行かれた。