후리가나로 읽는 일본 고전
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どんぐり
寺田寅彦随筆集 第一巻
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 寺田寅彦随筆集 第一巻(どんぐり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,161자 · 412화면
自分のさげていた虫かごを見つけると母親の手を離れてのぞきに来たが、目を丸くして母親のほうへ駆けて行って、袖をぐいぐい引っぱっていると思うと、また虫かごをのぞきに来た。
母親は早くおいでよと呼ぶけれども、なかなか自分のそばを離れぬ。
しいて連れて行こうとすると道のまん中にしゃがんでしまってとうとう泣き出した。
母親は途方にくれながらしかっている。
自分はその時虫かごのふたをあけてかぶと虫を引き出し道ばたの相撲取草を一本抜いて虫の角をしっかり縛った。
そして、さあといって子供に渡した。
子供は泣きやんできまりの悪いようにうれしい顔をする。
母親は驚いて子供をしかりながらも礼をいうた。
自分はなんだかきまりが悪くなったから、黙ってからになった虫かごを打ちふりながら駆け出したが、うれしいような、惜しいような、かつて覚えない心持ちがした。
その後たびたび同じ常山木の下へも行ったが、あの時のようなみごとなかぶと虫はもう見つからなかった。
またあの時の親子にも再び会わなかった。
八 りんどう
同じ級に藤野というのがいた。
夏期のエキスカーションに演習林へ行く時によく自分と同じ組になって測量などやって歩いた。