후리가나로 읽는 일본 고전
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ちいさきいえのせいかつ
小さき家の生活
宮本 百合子
宮本 百合子의 小さき家の生活(ちいさきいえのせいかつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,540자 · 18화면
Aは、黙って、毎朝昼近くまで一廻りずつ附近を廻って来る。
〔約二百字欠〕むほどはっきり思い起した。――
余り、横道に入らず、又、家のことに戻ろう。
今居る片町十番地の家が見つかったのは、八月の下旬であった。
赤門前に頼み始めた頃から、此処に空家のあることは分って居たのだ。が、自分には余り場所が悪く思われた。恐ろしく貧弱に感じられた。其上、先住が建てた風呂場を二百円で買うか、従来、三十幾円の家を五十円にするか、と云う条件つきなのである。
大家の、虎屋と云う米屋が、家賃をむさぼることで近所で有名であると云う噂が自分を恐れさせた。出来るなら、其那面倒のない、其那無気味な大家の所有でない家に、仮令暫くでも棲みたく思ったのである。
市外ならば、其程見出すのが困難でもないらしい。然し、自分等二人ぎりで当分はやって行こうとするのに、瓦斯も水道もない処で、どうしよう。要心のことも考えなければならない。
貸家住いと云うことを知らず、家のないなどと云うことが、いつ当面の困難となるか思いもしなかった自分は、憤ろしいほど苦痛を受けた。
一家の中で、他の誰も同様の熱心を示して呉れず、二人きりで焦慮し、新らしい生活の準備をしようとする心持は、何と云ったらよかろう。