일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しょうもんだいだいもんだい

小問題大問題

佐々木 邦

佐々木 邦의 小問題大問題(しょうもんだいだいもんだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,957자 · 23화면

아오조라 문고

津島氏は再び妻子に暇を告げて、

「今度は県令になって迎いに来るぞ」

と励ました。それから昼夜兼行、大急ぎで東京へ引き返して、

「漸く閑散の身柄になって来た。ついては先頃の県令の口をお頼み致す」

と大威張りで申入れた。

「津島氏、晩かった。何分もう一月余りもたっているから、悉皆定ってしまった」

という返答。

「当方の勝手で手間を取ったのだから、贅沢は申さん。県令が満員なら、その直ぐ下役でも宜しい」

「下役も満員だ」

「その又下役でも結構」

と津島氏はダン/\下げて行ったが、

「いや、真にお気の毒だが、役向は上から下までもう悉皆詰まって、邏卒が残っているばかりだ。邏卒じゃ厭だろう?」

とあった。

「さあ。小時考えさせて貰おう」

「邏卒も気の長いことを言っていると満員になる」

「それでは二三日の中に返辞をする」

と津島氏は落胆して引き取った。

邏卒は当時の巡査である。県知事から巡査とは余り酷い落ちようだから、津島氏も大分考えたが、背に腹は換えられない。結局、県令を振り出しに子爵まで進む筈のところを、一番下の邏卒から身を起すことに肚を極めた。日暮れて道遠し、もう四十を越していた。