후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
からっきしそれには「芸」の何たるかが分っていなかった。ということはでてくる人物の心持ちへ喰入るすべを露ほどもわきまえていなかった。何ともいえない哀れ惨憺たるその……。
「いやだねこれは」
思わず萬朝を顧みて圓朝は眉をしかめた。
「コ、こんなもの師匠ごんご……ねえ、ねえあの、ごんごでさあ」
このごろめっきり噺の上にも可笑しい持ち味を見せてきている萬朝が、おどけた顔付きをしていった。
「な、何だいごんごとは」
ほかのお客に障らないよう小さい声で圓朝が訊ねた。
「ごんごてのはホレ、ごんご……ごんご、だんだん」
萬朝はいった。
「な、何をい……」
笑いだして圓朝は、
「いおうならそれも言語道断だろう」
「ア、そうそうそうそう」
とたんにいそがしく肯いた萬朝が、
「ウムそれだ、その、つまり、言語瓢箪」
「まだあんなこといって……」
つい可笑しくて圓朝は、廻りの人たちが振り返ったほど少し大きな声で笑ってしまった。
最前から圓太の噺、少しも受けず、一人立ち、二人立ち、かなりのお客がバラバラバラバラ立ちかけている最中だっただけ、この笑い声、いっそうお客のかえりたがっている心理へ拍車をかけたかもしれない。