후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
いいなあヒラバ、勇ましくって。
思わずゴクリと生唾を飲み干すと次郎吉は、表に人通りのないのを幸いに、改めて小声で石の空板を叩きはじめた。
カチン――まず咳一咳、ひとつ叩いた、こう講釈師らしく胸を反らして。
「さてもその日の謙信は……」
やがて滔々と読みはじめた。大好きな「川中島合戦」の一節だった。元よりうろおぼえの口から出任せではあったけれど。
カチン、カチン。
「……紺糸龍胴の鎧、白木綿に梵字を認めたる行者衣を鎧の上に投げかけられ、三尺の青竹を手元を直に切り……」
カチカチカチン。
「尖頭斜に削ぎて采配の代りに持たれ、天下開けて、十九刎の兜の内に行者頭巾に鉢銑入ったるを頭に頂き……」
カチリ、カチカチン。
「……越後国頸城郡林泉寺村真日山林泉寺に馬頭観音と祭られたる法性月毛の十寸六寸にあまる名馬に打ち跨り……」
カチカチカチカチン。
一段と声張り上げて、
「黒鞣革の手綱を山形に通して後方に廻して鎧の上帯に結びつけ、しずしずと乗り出したり……」
カカカカカカカチン。
いつか石の稽古なんかそっちのけに、ここを先途と暁闇の川中島さして上杉謙信入道を、堂々と進軍させていた。