후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
またこのくらいの用意あってかからなかったらいくら名人上手といえども最高潮場面に達する以前に心なき文明開化のお客たちの笑殺するところとなってしまっててんで相手になんかされなかっただろう。錦城齋典山は人も知る金襖、世話物の名人であるが、その典山にして晩年は「怪談小夜衣草紙」を読むたびに、左のごときことあったと増田龍雨翁は「木枕語」なる随筆中で憤慨されている。引用してみよう。
「典山はこのごろ何の感違いをしているのか、怪談をよむ前に、怪談の語るべきものでない、そんなことのあるべき筈がない、『開明の今日は、ちと馬鹿馬鹿しいお話で』と、怪談をめちゃめちゃに踏みにじってから、怪談にかかるのだから矛盾もまた甚しい。第一凄味もなにも出ない」云々。
あの典山にして大正から昭和初頭へ。モダン文化のネオン燦然たる前には百年変らざる伝統の世話講談を繰り返している自分に忸怩たるものをおぼえ、思わずこうしたことを呟いてしまったのだろう。けだしモガモボ時代の昭和初年も、鹿鳴館花やかなりし明治開化期も、いずれは同じ米英化一色の時代である。その時に当って我が圓朝は敢然と開化人を膝下に集めて時下薬籠中の怪談のスリルを十二分に説きつくし、典山のほうはこの醜態を曝露している。