후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
という悲鳴を聞くたんび、私はありし日の江戸下町の生活をおもってひと長屋睦み合っている納まる御代の楽し艸をいかばかり羨ましくおもい返したことだったろう。そののち私は大阪島の内、または新屋敷あたりの街裏を通るたんび再びこの「宗悦」や「権三と助十」などのお長屋風景をおもいだして、僅かに形骸だけはのこっていた少年時の旧東京の下町住居への仄かなる郷愁をおぼえていたら、思いは同じ谷崎潤一郎氏もチャンとこのほど「初昔」の一節で叙べていられる。
「震災後の東京の下町にはあの両側に長屋の並んだ路次というものが殆ど見当らなくなったが、大阪にはいまだにあれがある。繁華な心斎橋筋を東か西へ這入ったあたりの、わりに静かな街通りを行くと、家並が一軒欠けていて、その庇間のような所にそういう路次の入口があり、時にはその入口にちょっとした潜り門のようなものが附いていて、奥の長屋に住んでいる人々の表札が並べて掲げてあることもある。またその潜り門の上に二階が附いていて、そこに人が住んでいるらしく、あたかも楼門のようになっているのもある。そういう路次は通り抜けが出来るのもあるが、大概は行き止りになっているのが多く、その袋小路の中は、熱閑の巷にこんな一郭がと思えるようにひっそりとしていて、電車や自動車の響も案外聞こえてこず、いかにも閑静なのである