후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
……癇癪持らしく頬のこけたそのころ六十近い師匠の国芳は、朝から晩までガブガブ茶碗酒ばかり呻っていて、滅多に仕事をしなかった。溜め放題仕事を溜めて、お勝手許に一文の蓄えもなくなったと見てとると、ここぞとばかり仕事をはじめた。二枚、三枚、四枚、五枚――いままでの怠け放題怠けていたのを一挙に取り戻すかとばかり国芳は、あたかも鬼が煎餅を噛むようにぐんぐん片ッ端から片づけていった、あるいは武者絵を、あるいは名所絵を、あるいは草双紙合巻の挿絵を。
どれもこれもが北斎もどきの、いかにも豪勇無双の淋漓たる画風のものばかりだった。国芳日頃の酔中の大気焔は、凝ってことごとくこの画中の武者が勇姿となるかとおもわれた。
何ともいえぬ芸術的満足感に満身を燃やしながら次郎吉はさしぐまれるほど興奮して、兄弟子たちと茫然と勇ましい師匠の筆の伸びてゆく跡を目で追っていた。多くの兄弟子たちの中に師匠に瓜二つの勇ましい絵を描くこれも癇癪持らしい背の高い男と、優美な絵を得意とする口数の少ない色白の男とがいた。師匠張りの絵を描く男がのちの月岡芳年だった。優美な絵を描く方がのちの落合芳幾だった。