후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょうしょうしげもとのはは
少将滋幹の母
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 少将滋幹の母(しょうしょうしげもとのはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 83,234자 · 160화면
「帥殿、此の引出物はたしかに頂戴しましたぞ。これでこそ今宵参った甲斐がありました。心からお礼を申します!」
「おゝ、世に二つとない宝物が始めて所を得たのです。愚老こそお礼を申さなければ!」
国経は時平に席を譲ると、屏風の此方へ引き下って来て、
「方々!」
と、事のなりゆきを呆然と眺めていた公卿や上達部たちに声をかけた。
「さあ、方々、―――御一同はもはや御用はございますまい。そうして待っておいでになっても、恐らく大臣は急にはお出ましになるまいと存ずる。どうぞ御遠慮なく、御自由にお引き取りになって下さい」
そう云いながら、畳んだ屏風を再びひろげて、御簾の前を囲ってしまった。
意外なことがつぎ/\と起るのに、客人たちは度胆を抜かれて、館の主から「帰れ」と云われても直ぐには動くけしきもなく、興奮しきった主の顔の、喜んでいるのか泣いているのか判断のつかない眼つきを見ていた。
「さあ、どうぞお引き取りを」
と、重ねて主が促すと、人々の間に漸くざわめきが湧き上ったが、それでもなお、あっさりその場を出て行った者は幾人もいなかった。不承々々に立ち上ったものゝ、大部分はへんな眼をして顔を見合わせ、ちょっと出て行きそうにして又立ち止ってしまったり、柱や戸の蔭にひそんだりして、事件の落着を見届けなければ気が済まないと云う風であった。