일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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びょうぶはたたまれた

屏風はたたまれた

山本 周五郎

山本 周五郎의 屏風はたたまれた(びょうぶはたたまれた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,953자 · 24화면

아오조라 문고

そのとき、まるでその機会をみまもってでもいたかのように、四度めの手紙が彼の手に届いた。

――三度も手紙をさしあげ、願掛けをするおもいで待ったが、三度とも来てはいただけなかった。

という書きだしで、むりな願いと、ぶしつけな点をくり返し詫びたうえ、自分が逢わせてさしあげると約束してから、嬢さまのようすは眼にみえて元気になった。もしこれが逢えないとなったら、こんどこそ本当に病気になってしまうだろう。どうかいちどだけでいいから来て頂きたい、自分のこの一心がとおるようにと祈っている。そういう意味のことがめんめんと書いてあった。

「いたずらにしては念がいりすぎている」弥十郎は呟いた、「とにかく、いちどゆくだけいってみるか」場所はやはり中村座の茶屋である。弥十郎はなお幾らか躊躇したが、指定された日になると、ようやく心がきまり、学友に招かれたからと断わって家を出た。

中村座の茶屋へ着いたのは午後三時ころであった。「ゆき」といってたずねると、年増の女中が出て来て、どうぞこちらへと、すぐに案内した。小屋のほうでは開幕ちゅうとみえ、低い鳴物が聞えるほかはしんとしており、茶屋の廊下にもあまり人の姿はみえなかった。