후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
惜しげなく、捨てるのだ、これからの深林もそれだ。
石の谷の中途から、路を奪って針葉樹林に入る、唐檜や栂やの純林である、樹は大きくはないが、ひょろひょろ痩せて丈が高い、そうして油気の失せた老人のように、はしゃいだ膚をして、立っている、十五、六年前に、一度伐採したことがあるのだそうで、その痕跡の仆木が、縦横に算を乱している、そうして腐った木に、羊歯だの、蘇苔が生ぬるく粘びついて、唐草模様の厚い毛氈を、円く被せてある、踏む足はふっくらとして、踵が柔かく吸い込まれる、上へ上へと高くなるのであるが、段々暗い地の底へ吸い込まれるようだ。
向って蝙蝠岳の残雪が、銀光りに輝いて、その傍に三角測量標が、空を突いて立っている、間の岳(赤石山脈)は森に隠れて見えない、冷い風が、暗い穴からでも来るように、ひいやりと吹く、鳥はひんから、ひんからと、朗らかに囀ずる、登るに随って、蝙蝠岳はほぼ正西に、間の岳は北西に、いずれも残雪白く、光輝を帯ぶ。
稀に痩せた白樺が交って来た、傾斜は二十五度位であろう、幸いなことには、岩が少なくて、黒く滑らかな土ばかりだから、足の躓くおそれがない、白檜も現われて来た、痩せ細って、痛々しい、どこを見ても、しッとりした、濡れたような、温味がない、日は天に冲して、頭の直上に来ているが、深林のために強烈な光線