후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
寄り集まった眼球がみんな私たちを仰向いているような気がする、その稜角の窪んだ穴の中に、頭を駢べて、横になったのが、私たち四人――人夫を合せて八人――偃松の榾火に寒さを凌いで寝た。
霧が夜徹し深かった、焚火の光を怪しんで、夜中に兎が窺い寄ったと、猟師は言ったが、私は寝ていて知らなかった、草鞋も解かないで、両足をとろとろ火に突っ込んで、寝ていたとき、小坊主がちょこちょこと歩んで来て、人の寝息を窺ったのを、微かに知っている、眼を覚ますと、スーッと白い霧の中へと飛んで、羽ばたきの影が、焚火に映ったようだ。
寒いので仲間が、入れ代りに眼をさます。猟師は、焼木杭に烟管をコツコツ叩きながら、
今がた雷鳥が何羽も出来やした。
と話す。
霧はフツ、フツと渦巻く、偃松に白く絡んで、火事場の烟でも立つように、虚空を迷っている、天幕の屋根の筋目から仰ぐと、暗灰色の虚空が壁のように狭くなって、鼻の先に突っ立っている、雨と知りながらも、手を天幕の外へ出すと、壁から浸染み出る小雨に、五本の指が冷やりとする、眼がやっと醒める。
ゆうべは月がちょっと冴えたのに……雨かなあ。
と仲間の一人が欠伸をして言う。