후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
アルプスおろしの風は、馬車のズックの日除けを吹きまくって、林の中へ通りぬけ、栗の青葉にバサバサ音をさせて、その行く末は千曲川の瀬音をみだしている、立場の茶屋の前を、水がちょろちょろ流れているのは、さすがに気持がいいが、見る限りの青草は、埃のために灰色に染めかえされて、蜘蛛の巣までが、埃を荷って太くなっている、立場つづきの人家は、丈は低いが、檜や椹の厚板で、屋根を葺いて、その上に石コロを載せている、松林の間から、北の方に、藍色に冴えかえったアルプスの山々を見ると、深沈とした空の碧さと冷たさが、頭脳の中までしんと透き通る、雪袴を着けて、檜木笠を冠った女たちが、暑い日盛りを、林の中で働いている、林を出切ると、もう梓川に沿って、山の狭い懐中へと、馬車は揺られながら、入って行くので、間もなく、アルプスの駅路に突き当りそうなものだという感じを、誰にも抱かせる。
三
馬車は新淵橋を渡った、車中の客は、川沿いの高い崖に、丈が達くまでに枝をのしあっている老楊を、窓から延び上って見た、楊の葉にも幹にも灰がべったりとこびりついて、皺だらけの顔に化粧をした