일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あずさがわのじょうりゅう

山岳紀行文集 日本アルプス

小島 烏水

小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면

아오조라 문고

三巻、『富嶽三十六景』四十六枚が、いかに江戸と、その市民の生活と、富士山とを結びつけているか、いかに世界的版画の名作として、日本をフジヤマの国として、高名ならしめたかは今更説くまでもなかろう。

市民の生活といっても、当時交通不便にして、富士登山が容易でなかったために、旧暦の六月朔日には、市中と郊外にある富士山の形に擬えた小富士や、富士権現を勧請した小社に、市民が陸続参詣した。駒込の富士から神田明神、深川八幡の境内、鉄砲洲の稲荷、目黒行人坂などが、その主なる場所であった、がそれも、今ではお伽噺になってしまった。碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。人の眼も昇降機の如く、鋭角を追うて一気に上下すれば、建物と建物との間にはさまって、帯のように狭くなった天空は、ニューヨークの株屋が活動するウォール・ストリートあたりを見るような天空深淵を、下から上へとのぞかせている。建物が高くなるほど、富士が見えなくなり、交通が便利で、東京富士間の距離が短縮されるほど、市民の心から富士は切り取られて、さらしッ放しの無縁塔となってしまった。