후리가나로 읽는 일본 고전
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あずさがわのじょうりゅう
山岳紀行文集 日本アルプス
小島 烏水
小島 烏水의 山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,795자 · 274화면
この花の放つ香気には、何となしに日射病の悩みが思われる。
町は、絶えず山から下りる人、登る人で賑わっている。さすがに、アルプス仕立の羽の帽子を冠ったり、ピッケルを担いだりしたのは少ないが、錫杖を打ち鳴らす修験者、継ぎはぎをした白衣の背におひずるを覆せ、御中道大行大願成就、大先達某勧之などとしたため、朱印をベタ押しにしたのを着込んで、その上に白たすきをあや取り、白の手甲に、渋塗りの素足を露わにだした山羊ひげの翁など、日本アルプスや、米国あたりの山登りには見られない風俗である。大和大峰いりのほら貝は聞えないが、町から野、野から山へと、秋草をわたり、落葉松の枯木をからんで、涼しくなる鈴の音は、往さ来さの白衣の菅笠や金剛杖に伴って、いかに富士登山を、絵巻物に仕立てることであろうか。行者と修験者の山なる点において、富士と木曾御嶽は、日本の山岳のうちで、ユニークな位置を占めていると思う。その上、同じ登山口でも、御殿場は停車場町であって、宿場ではない。須走は鎌倉街道ではあるが、山の坊という感じで、浅間山麓の沓掛や追分のような、街道筋の宿駅とは違ったところがある。