후리가나로 읽는 일본 고전
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がけしたのいけ
崖下の池
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 崖下の池(がけしたのいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,109자 · 25화면
生け捕った魚類はすっかり、また池へ放してやりました。
池浚えから、なか一日おいた日の早朝、池の中に大井時子の死体がありました。
なま温い朝で霧がかけていました。池の水はまだ澄みきらず、薄く濁っていて、水面が重たそうに見え、それに霧がまといついていました。その水面に、浮くともなく沈むともなく、時子の死体が横たわっていました。
胴体は仰向いて、縞目も分らぬ黒っぽい着物に、帯はしめず、伊達締の赤い模様が浮きだし、裾は乱れて、あらわな足が水中に垂れ、きりっと合せた真白な半襟から、首が少しくねじれて、顔は横向きに、口を開き、鼻から上は乱れた黒髪に蔽われていました。その全体が、痩せて硬ばって、水死人とは見えず、まるで木彫のようでした。
真先にそれを見つけたのは、いつも早朝に池のほとりを歩き廻る清水恒吉でした。彼は暫く死体を凝視してから、静かな声で辰子を呼びました。
辰子は大井の家へ馳けだしました。増二郎が来ました。恒吉と増二郎は、死体を庭に引き上げ、それから布団に寝かしました。誰が呼ぶともなく、近くの小屋の人々が集まりました。それから、医者や警官、一通りの調査、葬儀の準備など、きまりきったことが為されました。