후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅんさじしょく
巡査辞職
夢野 久作
夢野 久作의 巡査辞職(じゅんさじしょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,907자 · 63화면
そうしてそれから後、小高い深良屋敷を囲む木立の間から眩しい窓明りと共に、朗らかなラジオの金属音が、国道添いの村の方へ流れ落ち初めたのであった。
「イッチのラジオが、やっとスウィッチを入れたバイ」
と青年達は甘酸っぱい顔をして笑った。
しかし谷郷村の人々の驚きは、まだまだ、それ位の事では足りなかった。
深良屋敷の若い夫婦は、新婚匆々から、猛烈な勢いで働き出したのであった。今まで肥柄杓一つ持った事のない一知が、女のように首の附根まで手拭で包んだ、手甲脚絆の甲斐甲斐しい姿で、下手糞ながら一生懸命に牛の尻を追い、鍬を振廻して行く後から、薄白痴のマユミが一心不乱に土の上を這いまわって行くのを、村の人々は一つの大きな驚異として見ない訳に行かなかった。
一知は間もなく両親に無断で、小作人と直接談判をして、麦を蒔いた畠を一町歩近くも引上げて、ドシドシ肥料を遣り始めた。村の人々はその無鉄砲に驚いていたが、その丹精が一知夫婦だけで立派に届いて、見事に実った麦が丘の下一面に黄色くなって来ると、最後まで冷笑していた牛九郎老夫婦も、流石に吃驚したらしい。養子夫婦の親孝行のことを今更のように村中に吹聴してまわり始めた。