후리가나로 읽는 일본 고전
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パリさい
巴里祭
岡本 かの子
岡本 かの子의 巴里祭(パリさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,324자 · 60화면
また心の一方ではあまり空漠とした欲望を広い巴里に持ちあぐむ自分にあきれ返って、やけに酒でも飲みに連れの二人を誘うと立止まった。
――此の老ぶれ餓鬼!。」
まだ初心な娘の声をわざと蓮ッ葉にはしらせてジャネットが一人の男に叫んでいるのだった。そして其の男の手に持っていた風船玉を引ったくった。男は風船玉を奪い返すようなふりをしながらジャネットの手首を掴え、それから強い力で自分の方へ、くるりと廻して左に抱えてしまった。
――およしってば、連れがあるんだよ。」
流石に人中を憚ってジャネットは羽がいじめの下でわめいた。――わめき乍らジャネットが新吉の方へ救いを求めるように手を出したので、その方向を辿って男は新吉を見つけると、
――青二才だな。」
そう言って女を離した。それから新吉の傍まで来るとちょいと顔を覗いて、
――おまえ西班牙人か、しっぽりとやんな。」
巌丈な手で新吉の肩を痛いほど叩いて彼は行き過ぎた。中年過ぎた鬚の削りあとが青い男で、頬や眉の附根に脂肪の寄りがあり、瘤の寄ったような人相だが、どこか粋でどっぷりと湛えた愛嬌があった。新吉はわれを忘れて見送った。あれ程の年をしながら青年のように女に対して興味が充実してる男が羨ましかった。