후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
それは文次自身にも説明のつかない心持ちだった。
が、文次の眼には、守人が、そして守人の所業が、守人一人としては映らないのだ。そのかげにある大きな力、人力ではどうすることもできぬ時代の流れといったようなものがあるのをひしひしと感ずることができる。
「おいたわしい。このお方は御自分を犠牲にして、何かしらもっと大きなもの、もっと正しいもの、もっと明るいもののために、働いておらるる、それをお邪魔だてしようとする自分は、取りも直さず古いものの力によって動かされているのではないかしら。――こいつあ一つ考えねばならぬ」
こう思ったとき、岡っ引きとしての文次は死んで、新しい侠児、いろは屋文次が生まれたのだった。
が、守人の心には文次の真意はわからない。ただ、その筋の手へ渡されれば二度と見ることもあるまい浮世の光を、相手がしてくれるままに、ただこうやって楽しんでいるばかりだ。
こうして何日かたった。
文次は暇さえあると二階に守人を見舞い、守人たちを動かしている大義をたたいて、自分の心の去就を定めようとするもののようだ。守人もはじめのうちは、相手が幕府のいぬなので、密事のもれるのを恐れ、堅く口をつぐんでいたが、だんだんと文次の心のあるところがわかってみると、彼は進んで正道を説き、同志の計の一端をさえ話して聞かせるのだった。