후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じょうしき
常識
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 常識(じょうしき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,237자 · 33화면
だから、あなたと知りあって、不覊奔放な気分から、ああした間柄になったのも、別に大した意味はない。あなたにとって私は単に享楽の道具にすぎなかったし、私にとってもあなたは単に享楽の道具にすぎなかった。いつからそうなったか、その最初の日附さえ私たちは覚えていない。最初の日附を覚えていないとは、ちょっと心細い、と云って私が苦笑すると、あなたも苦笑した。だが朗かな苦笑だった。
それが、鎌倉山のあの時からちがってきた。海を眺め、空を仰ぎ、富士山を見やり、路傍の秋草を見い見い、恋人どうしのように……全く恋人どうしのように、言葉少い漫歩の後、片瀬から大船へぬける道に出る三辻の、あの家で、夜までゆっくりくつろいだ時、単なる遊びは生活力を萎微させる以外の役には立たない、ということを私が説きだすと、あなたはふいに――意外にも――泣きだしてしまった。なぜあなたは泣いたのか。それはあなたの本心ではあったろう。だが、本心というものは、前後の見境もなくさらけだすべきものではない。私はあなたのその涙に誘惑された。
硝子張りの明るい湯殿で、のんびりと湯に浸りながら、暮れかけてる空を眺めた。