후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,467자 · 9화면
ておりますので、私はどうも、それが気になって、何んとかして一つそれをすっぱりとやってみたくなりましたが、当時師匠の台所は師匠の妹のお勝という婦人が仕切っていますからいかに奥店無差別の平等主義な家庭であっても、そう勝手に台所の権利を攪乱するわけには行きませんから、何んとか旨い案を考えて、その目当てのものを占領めてやろうと、店で仕事をしながら考えましたが、ここに一つ名案が浮かんで来たので、私はそっと台所へやって行きました。
台所へ行くと、其所に大根卸しに使った大根の切れッ端がある。それを持って来て、お手の物の小刀で猫の足跡を彫り出したのです。ちょうどそれは梅の花の形のような塩梅に……たちまちそれが一つの印形のようなものに出来上がったのを、私は見ていると自分ながらおかしくなったが、しかし、これが名案なのであるから、再びそれを持って台所へ行き、お勝さんのいないのを幸い、竈の灰を今の大根の彫りものの面へなすりつけ、竈の側やら、板の間やらへ猫の足跡とそっくりの型をつけ、あたかも、泥棒猫が忍び込んだというような趣向にした後で、私は鼠入らずの刺身のお皿を取り出し、美事に平らげてやったのでありました。