후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,506자 · 3화면
それから、今日思い出しても、当時の物の安かったことが分りますが、奈良では対山楼といえば一流の旅館ですが、其所に泊まって一泊の宿料が四十五銭であった(夜食と朝食附き)。また京都では麩屋町の俵屋に泊まった。これは沢文の本家見たいな家で、これも一流の宿屋ですが、その宿料が五十銭であった。ちょっと人力車に乗っても、三銭とか五銭とかいう位で、十銭というのはよほど遠道であった。万事がこんな風でありましたから、十日間に百六十余円を使うのは骨が折れましたが、私は旅費として官から給されたものは、全部使ってしまわねばならないものだと思って気ぜわしないことであった。同行の結城氏は物馴れていて、こういう時に旅費は残すものだと話された。
私の今度の奈良京都見物は、生まれて初めての事で、かねてから見たい希望もあったことで、大変ためになり、また熱心に見たことでありました。その後古社寺保存会の用件で、私は幾度奈良京都に出張したか知れませんが、この初旅の時が一番正直に見て来ております。いろいろその時にスケッチなどしたものが今日も残っておって、それを見ると、なかなか熱心に見たということが分りますが、すべて物は一番初手に見たことが一番深く頭に残っているものと思われます。