후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,264자 · 7화면
後に私の紹介で美術学校の助教授となりましたが、明治四十五年七月二十九日五十一歳病気で歿したのは惜しいことをしました。遺作としては大きさ二尺位の文殊の像がありましたけれども、学校の火事の時焼失しました。
それから、美雲の弟で竹中重吉(光重と号す)も、兄が来てから間もなく来ました。兄弟の父は今申す鎧師、その頃は鎧師などいう職業はほとんど頽っていましたし、それに世渡りの才は疎い人で、家は至って貧乏でした。それで私も出来得るだけ美雲に対しては心づけていましたが、或る日、美雲の父の家を訪ねて見ますと、暗い室の中に、年頃の青年が甚く弱って隅の方に坐っております。どうしたのかと聞くと、これは重吉といって、美雲の弟で、花川戸の鼻緒屋に奉公しているものであるが、病気にて帰っているのだということです。私は気の毒に思い、話し掛けると、ぼんやり坐っていた青年は私に挨拶をしていうには、
「私は、今、父の申し上げました通り、鼻緒屋に奉公しておりますのですが、どうも皮を扱うことは性に合いませんか、あの臭気を嗅ぎますと、身体が痩せるように思いますので、とうとう身体を悪くしてしまって、帰って来ております」