후리가나로 읽는 일본 고전
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
二葉亭 四迷의 平凡・私は懐疑派だ(へいぼん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,548자 · 161화면
然うかも知れん。唯私のような平凡な者の恋はいつも斯うだ。先ず無意識或は有意識に性慾が動いて満足を求めるから、理性や趣味性が動いて其相手を定めて、始めて其処に恋が成立する。初から性慾の動かぬ場合に恋はない。異性でも親兄弟に恋をせぬのは其為だ。青年の時分には、性慾が猛烈に動くから、往々理性や趣味性の手を待たんで、自分と盲動して撞着った者を直相手にする。私の雪江さんに於けるが、即ち殆ど其だ。私共の恋の本体はいつも性慾だ。性慾は高尚な物ではない、が、下劣な物とも思えん。中性だ、インヂフェレントの物だ。私共の恋の下劣に見えるのは、下劣な人格が反映するので、本体の性慾が下劣であるのではない。
で、私の性慾は雪江さんに恋せぬ前から動いていた。から、些とも不思議でも何でもないが、雪江さんという相手を失った後も、私の恋は依然として胸に残っていた。唯相手のない恋で、相手を失って彷徨している恋で、其本体は矢張り満足を求めて得ぬ性慾だ。露骨に言って了えば、誠に愛想の尽きた話だが、此猛烈な性慾の満足を求むるのは、其時分の私の生存の目的の――全部とはいわぬが、過半であった。