후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면
て実家へも帰らずに、ある旅館の女中頭のようなことをしていたのであるが、二ヶ月ばかり前に、新聞の広告を見て柴田のところへ来たということであった。その広告の文面を、彼女は一字一句今だにおぼえていた。
妻求
二十五歳迄の婦人を求む、仕度不要再婚妨げず。当方三十四歳、法学士月収三百円係累なし、本人来談。姓名在社
彼女は、この広告を見たとき、どういうものか妙に気がふらふらしてきた。最初の結婚が不幸であっただけそれだけ、世の中のどこかに、まだ幸福が残っていそうな気がするのであった。ことに、新聞にまで広告して配偶者を求めている男のことだからきっと不幸な人であり、したがって情愛にも富んでいるだろうと想像すると、つい妙な気もちになって、新聞社へ所をききあわせて、今の柴田の家へたずねてきたのであった。
彼女は柴田にあうまでは、新聞に広告を出さねばならぬくらいだから定めし、相手は醜男であろうと想像していたのであったが、その実柴田は俳優にでもありそうなタイプのやさしい顔のもち主であったので、まず第一に驚いたのであった。しかしそれと同時に三十四歳とはどうしても見えない、少なくも四十はだいぶ越しているらしい年配である事を発見して二度吃驚した。