일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるたんぼうきしゃのはなし

平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕

平林 初之輔

平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면

아오조라 문고

東山――こないだ東京駅の待合室で例の事件のあったとき、うちの記者がスナップしたのが運よくカメラにおさまったのです。全く奇跡でしたよ。決してにせ物なんかじゃありません。

芦田――それよりも、今朝のあなたのとこの新聞で、仮面強盗はまだ東京にいると書いてあったが、あれには何か理由があるんですか?

東山――わたしのとこの新聞では理由のないことは書きません。ご承知のとおりあの男は、一種の正義観をもって泥棒をしているでしょう。盗まれて生活に困るような人のものは決して盗まん、そして盗んだ金の大部分は慈善団体とか労働団体とかに寄付することを公言している。そこへ私の社では目をつけたんです。そして、昨日無名の人から某慈善団体へ三千円の寄付があったことをたしかめたのです。しかもその書留郵便の消印が東京の中央郵便局の消印になっていたんですから、彼がまだ東京にいると推定する理由は十分じゃありませんか。

芦田――しかし無名で寄付をするものは必ずしも仮面強盗だけに限りませんよ。

東山――いかにもその通りです。私も、昨夜あの記事を書いたときは、実に半信半疑でした。ところが、つい今しがたそれについて動かぬ証拠を握ったんです。