후리가나로 읽는 일본 고전
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면
僕はまず看護婦長にとり入った。秘密をかぎだすには女に限ることは、僕たち探訪記者が永い経験によって体得したモットーなのである。
博士があまり品行のかんばしくない人であることはすぐにわかった。その点で、看護婦仲間では博士の評判は甚だしく不良だった。ことに婦長は、博士に対してひどい反感をもっていた。このことは、博士の秘密をさぐる上には非常に好都合であった。で、僕は婦長の口から、驚くべき事実を告白させるのに、あまり大して骨を折らなくてもよかったというわけだ。
「婦人科の医者には、婦人の貞操を破るような不埒な奴があるってことをよくききますが、そんなことができるもんでしょうか?」と僕はある日婦長に話をもちかけた。もちろん、こんな話から何か材料を探り出そうと思ったわけでなく、ただの世間話として、たずねてみたのである。
「そりゃできますとも」と婦長は意外に乗り気になって話だしたものである。「しかも、患者の方じゃ大抵の場合それをさとらないでしまうんですからね。麻酔剤をつかうんですもの。それに、気がついたところで、こういう事件は大抵は泣き寝入りですわ」
「医者というものには妙な役得があるもんですな、僕も婦人科の医者にでもなればよかったなあ」