일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるたんぼうきしゃのはなし

平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕

平林 初之輔

平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면

아오조라 문고

党の支部と組合の幹部との切なる勧めによって、半月間も熟考したあげく、しぶしぶ立候補を決意したのであった。

だがいったん決意した以上は、私一個人としての引っ込み思案はきれいさっぱりとすてて、党のため、党の支持する無産大衆のために飽くまでも当選を期する覚悟でいたことは無論だ。そして私の前景気は、じっさい素晴らしかった。自分で言うのも変だが、私は無産党の間では質実な、信用のおける闘士として過分な信頼を受けていたので、無産三派の選挙協定で、他に競争候補を立てないことにきめて三派が一致して私を支持してくれることになった。でもし私が立候補を取り消さなかったら、たしかに私は最高点で当選していただろうと思う。というのは、私が立候補を取り消したあとで、残念ながら三派の協定が破れて無産党の候補が乱立したが、それでもそれぞれ三人とも当選圏近くまで、どうにか漕ぎつけていたからだ。

それはとにかく私はいよいよ立候補と肚をきめると、色々な手続きをする上に必要があったので、郷里の役場へあてて戸籍抄本を取り寄せることにした。すると一週間ばかりたってから役場から実に意外な返事が来た。