후리가나로 읽는 일본 고전
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あきばしょから
平野零児随想集 らいちゃん
平野 零児
平野 零児의 平野零児随想集 らいちゃん(あきばしょから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,838자 · 48화면
四谷の一妓、おなじく出奔して訪ね来、ずるずるべったりに一緒に居る。上山田警察の刑事がきて、つぶさなる取調べを受く」
当時のことを自ら全集に附した年譜に書いている通りのことがあった。依頼した原稿がとれぬので、新聞雑誌記者は血眼になって心当りを探したが、どこの待合、料理屋にも手がかりがなく弱っていた。
僕にはフトしたことから、その行方が判ったので、新聞記者の特種スクープの野心と、半面にはその心境を慰めたい気持とから、僕は軽井沢のバンガローの貸別荘に潜んでいたのを探し出した。
今は何を聞き、何を語ったか忘れたが、吉川さんの、仕事の悩みなどをあのしんみりした口調で聞いているうちに、僕には職業的な気持は消え去った。
感激家で、いつもその話振りが情熱的で、詠嘆的な吉川さんではあるが、その時のしんみりした話には僕はすっかり魅せられてしまった。そして人生や芸術について話が及んできたころには、もうさっぱりと憂愁の霧を払ったように生き生きとして、新らし生活力と創作欲が蘇ってきたように見えた。
軈て高原の野に早い秋色を見ながら、二人は山荘を出て、軽便鉄道駅への道を歩いた。