후리가나로 읽는 일본 고전
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こううんのほくろ
幸運の黒子
海野 十三
海野 十三의 幸運の黒子(こううんのほくろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,913자 · 6화면
これが五年前なら五千円の貯金があった。その年の暮れ、三千円というものを費って新妻を持った。その細君はさらに次の年に慢性病になり、転地療養をすることになって残額の二千円はばたばたとなくなってしまった。そして貯金通帳から、最後の五十銭までが奇麗に払い出されると、間もなく細君の寿命も、天国に回収されてしまった。彼はまったく無一文になったのだった。
(四十九回の注射をやらなければ、この身がだんだん腐っていく!)
こうなると、半平は泣いてばかりもいられなかった。
三日三晩考え抜いた揚句、やっとの思いで彼は案外手近に一つの案を発見したのだった。
「どうだったね。貸してくれたかい」
半平は下宿の二階に待っていてくれた友人、川原剛太郎の顔を見るが早いか、こう声をかけたのだった。その友人は××生命へ出ている男だった。
「うん、貸してくれたがね」
友人は煙草の煙を忙しそうに喫った。
「きみの言うほどは駄目だったよ」
「じゃ、いくら貸したい。二百円か」
「うんにゃ、その半分。百円だあ」
「ちぇっ、百円ぽっちか、それじゃ治療代にも足りゃしない」
半平は川原の××生命へ、一万円の保険を掛けているのだった。