후리가나로 읽는 일본 고전
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
幸田 露伴의 幻談・観画談 他三篇(げんだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,544자 · 161화면
蚯蚓脹れの少し大きいの位で、大した事ではなかった。
急いでいるからであろう、若僧は直にその手拭で泥足をあらましに拭いて、提灯を持ったまま、ずんずんと上り込んだ。四畳半の茶の間には一尺二寸位の小炉が切ってあって、竹の自在鍵の煤びたのに小さな茶釜が黒光りして懸っているのが見えたかと思うと、若僧は身を屈して敬虔の態度にはなったが、直と区劃になっている襖を明けてその次の室へ、いわば闖入せんとした。土間からオズオズ覗いて見ている大噐氏の眼には、六畳敷位の部屋に厚い坐蒲団を敷いて死せるが如く枯坐していた老僧が見えた。着色の塑像の如くで、生きているものとも思えぬ位であった。銀のような髪が五分ばかり生えて、細長い輪郭の正しい顔の七十位の痩せ枯びた人ではあったが、突然の闖入に対して身じろぎもせず、少しも驚く様子もなく落つき払った態度で、あたかも今まで起きてでもいた者のようであった。特に晩成先生の驚いたのは、蔵海がその老人に対して何もいわぬことであった。そしてその老僧の坐辺の洋燈を点火すると、蔵海は立返って大噐氏を上へ引ずり上げようとした。大噐氏は慌てて足を拭って上ると、老僧はジーッと細い眼を据えてその顔を見詰めた。