후리가나로 읽는 일본 고전
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
久坂 葉子의 幾度目かの最期(いくどめかのさいご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,103자 · 121화면
)私はその時、私と彼との終局をはっきり感じた。プラットフォームには一人も人は残っていなかった。彼も子供達も電車に乗って行ってしまった。走り行く電車を目で追いながら彼と私の距離のはなれて行くのをはっきり感じた。もっともなことなのだ。私の面影に昔を発見するものが一つでも残っているだろうか。私はすっかり変ってしまっている。そうして彼もまた。美しい妻を持ち、財産を築き、よい父親になっているのだ。
「さよなら、明雄さん」
ぐったりしおれてしまったスイートピーの束は、その妖しい香りを未だ発散させていた。五月の太陽は未だその余光を大地にふりそそいでいた。が、それ等は私に対して何一つもたらしはしなかった。
(昭和二四年九月九日作、「VIKING」11号、昭和二四年一〇月)