일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

かげおとこ

影男

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면

아오조라 문고

篠田青年はそれまで渋谷のアパートに住んで、丸の内の東方鋼業に通勤していたのだが、そのアパートを引きはらって、行く先も告げず移転した。会社も無断でやめてしまった。

良斎の執念深いふくしゅうを避けるためである。覆面の男は、速水荘吉と名のった。あの晩、川波邸から二、三町はなれた町かどに自動車が待っていて、三人でそれに乗りこむと、男は覆面をとり、クッションの下から変装用の大カバンを引き出して、車内でセビロを着た。覆面の怪物がりっぱな青年紳士に早変わりをしたのだ。そして、速水荘吉と名のり、ふたりをひとまず麹町のアパートへ連れていったのだ。

吾嬬町のアパートへ引っ越して一週間ほどたったある日、篠田昌吉がびっこを引いて帰ってきた。友だちをたずねての帰途、建築中のビルの下を通りかかったとき、突然、上から鉄筋の断片が落ちてきて、足先に当たったというのだ。

くつ下を脱いでみると、小指の辺がおそろしくはれ上がって、紫色になっていた。

「ちょっとのちがいで助かった。もしあれが頭に当たっていたら、死んでしまったかもしれない」

「で、それを落とした人は、わからなかったの?」

美与子が尋ねた。