후리가나로 읽는 일본 고전
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かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면
「おれは人殺しのブローカーだよ」
「エッ、なんだって?」
「人殺し請負業さ。わかったかね」
「それじゃ、きさま、川波良斎に頼まれたというのか」
「だれに頼まれたかはいえない。営業上の秘密だよ。いま川波良斎とかいったな。そんな人は知らないよ。聞いたこともないよ」
そのとき、美与子が昌吉のそでを引いた。ふりむくと、彼女のおびえた目が、ドアの側の壁の天井に近いところを見つめている。昌吉もその視線を追った。今まで少しも気づかなかったが、その壁の上部に、一尺四方ぐらいの小さな窓があった。窓といっても通風のためのものではなくて、厚いガラス板がはめこんである。ひらかない窓だ。
その四角なガラスの向こうに、何かもやもやとうごめいていた。よく見ると、人間の顔であった。見知らぬ中年男の顔であった。それが薄気味わるくニヤニヤと笑っていた。昌吉はその顔を下からにらみつけて、
「おい、きみはぼくたちをどうしようというのだ?」
すると、ガラスの向こうの男の口がモグモグ動いた。そして、見当ちがいのラウドスピーカーから、いやらしい、しわがれ声が聞こえてきた。
「それが聞きたいかね。よろしい、聞かせてやろう。