후리가나로 읽는 일본 고전
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かれらるろうす
彼等流浪す
小川 未明
小川 未明의 彼等流浪す(かれらるろうす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,238자 · 5화면
彼等は、この憧憬と情熱とのみが、芸術に於て、運動に於て、同じく現実に虐げられ、苦しみつゝある人間を救い得ると信じていた。こゝに、彼等のロマンチシズムがある。
しかし、曾て、どこにも、正義の国というものは見出されなかった。正義のみの村落、もしくは、美のみの郷土というものは、探し出されなかった。たとえば、人間に共通した真理はある。理想はある。感情はある。けれど、それのみの世界というものは、現実に於てあり得ない。大衆といい、民衆といい、抽象的に、いかように人間を考えらるゝことはあっても、実際に於ける、大衆の生活、民衆の生活は、全く個別的のものであった。
どこに行っても、人間は、みな自分と同じように、たえず、何ものかを求めている。そして、苦しんでいる。環境と戦っている。そして、人間生活の真相は、その個々的のものについて、深く認識されるより他には、分る筈がなかったのである。
それが、また、正しいのであった。流浪者が失意に泣くのは、深く人間を悟った時である。人間はみないろ/\の形に於て、悩み苦しみ求めている。それは、曾て、抽象的に考えられたような、真実や、美は、そのまゝ何処にも存在するものでないと知ったがためである。