후리가나로 읽는 일본 고전
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おはぎとななくさがゆ
御萩と七種粥
河上 肇
河上 肇의 御萩と七種粥(おはぎとななくさがゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,614자 · 23화면
で、私は思い掛けなく再びここの家庭で饗応にあずかる機会を有ったが、今度はその御馳走が余りにも立派なので、その立派さに比例する不快を感ぜざるを得なかった。私は正月の七種粥を思い出し、それと著しい対照を呈している今日の饗応ぶりを見て、簡素な待遇が必ずしもここの家風でないことを知った。そして私は、お前一人ならどうでもいいのだが、今日は河田博士に御馳走がしたいので、という意味の無言の挨拶を、その場の雰囲気や夫人の態度から、耳に聞えるほどに感じた。結構な御馳走が次から次へ運ばれるにつれて、私の心は益々不快になった。人間は人情を食べる動物である。折角御馳走になりながら、私の舌に長えに苦味を残した。それはその後反芻される毎に、次第に苦味を増すかに覚える。――こういうのが恐らく落目になった老人の僻み根性というものであろう、しかし私はそれをどうすることも出来ない。
こうした類の経験が度重なるにつれ、それは次第に私をこの画家から遠ざけた。
翰墨会の夢は再び返らず、獄中では、これからの晩年を絵でも描いて暮らそうかとさえ思ったことのある私も、今では、絵筆を手にする機会など殆ど無くなってしまった。