후리가나로 읽는 일본 고전
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おうまじるしはいしゃく
御馬印拝借
山本 周五郎
山本 周五郎의 御馬印拝借(おうまじるしはいしゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,483자 · 43화면
ように云うと、源七郎は踵をめぐらして自分の詰所へ去った。虎之助はその日の昏れがたに山を下りていった、谷へはいるところで敵にみつけられ、しばらく銃撃されたようすだったが、たしかに駆けぬけてゆくのを見た者があった、「……足を射たれたとみえてびっこをひいていた、しかし元気に森へとびこんでゆくのがはっきりと見えた」その森は谷のはずれから伊久美川の流れまで地を掩っている、そこへはいればあとは大丈夫だろう、これで心残りはないと源七郎は大きく安堵の息をついた。そしてその夜、かれは砦の広場へ全員を集めた、まったく風のないしずかな夜で、虫の音がわくように湿った夜気をふるわせていた、源七郎は兵の一人ひとりを見まわしながら、明日こそ決戦の時であると告げた、「……明十七日午後、御旗もと本軍は大井川を渉って駿府城攻撃の火蓋を切る、われらは日没まで敵の兵力をこの菩提山へひきつけて置かなければならない、先手組がこの砦を奪取した意味はそこにあるのだ、此処が死に場所だ、しっかりやろうぞ」簡単なしずかな言葉だったが、かねてこの期を待っていた兵たちは火のような昂奮のためにどよめいた、源七郎は別宴の酒をあけろと命じ、自分も兵たちのなかに席を占めた、賑やかな、まるで凱陣の祝を思わせる